知り合いから頼まれ、あるコンテンツのiPad用のデモ(モックアップ)を作ることになりました。
で、開発ツールに何を使うか迷っていたのですが、とにかく見せるまでに時間が無いこともあって以下の点が可能なもの:
(1)iPadのネイティブなウィンドウインターフェイスを利用したい(自前で画像等作る時間が無い)
(2)ビデオとテキストを同期したい
(3)複数のオーディオを同時に再生したい
(4)マイク録音をしたい
等々を条件として幾つかの開発ツールの中から選択することにしました。
まず、Objective-C(Xcode)ですが現時点で習熟度が低いことやAndroidがターゲットに変わる可能性もあるので外しました。(短期のモックアップ作成に向いていない)
次に、Flash(AIR for iOS)ですが、ウィンドウにしてもビデオコントロールにしてもネイティブインターフェイスが使えないので、これも外しました。(ActionScriptには慣れているが自前インターフェイスが必要なことと基本的にコード量が多くなる傾向があるため短期に向かない)
次に、Corona SDKですが、これはOpenALやOpenGL(ES)にも対応していてマルチメディア系に強いのですがネイテイブウィンドウインターフェイスはiPhoneのみなので外しました。(何よりもライセンスを購入しないと実機へ転送できないのでデモ作成時点で金銭の発生するものはパス)
そして、最終的に使用することにしたTitanium Mobileですが、これは上記の希望条件をある程度満たしてました。
何よりもゼロから学習を始めてからモックアップ作成まで実質5日ぐらいでできました。
もちろん実装できていない機能やエラーも多々あるのですが下記の画面のようにiPadのSplitWindow(Popoverを含む)インターフェイスを利用したモックアップが簡単にできました。
私自身、これまでActionScript(Flash)を使ったコンテンツをたくさんプログラムしているので同じ言語系列(ECMAScript)であるJavaScriptが分かりやすかったと言うのも多分にあります。

ただし、現時点でゲーム系に弱いので、今後、OpenALやOpenGL(ES)が標準又はモジュールとして提供されればビジネスから2Dゲームまで最も選択肢の高い開発ツールになるのではないでしょうか?
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